最終兵器彼女

2004年10月10日 読書
高橋 しん 小学館 2000/05 ¥530

シュウジとちせは、北海道の田舎町に住む高校3年生。
ドジで内気なちせは、前から憧れていた陸上部のシュウジにやっとの思いで告白、付き合うことになる。・・・そんなちせが、実は最終兵器とだったことが分かる。

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なんじゃこりゃぁぁああぁあ??

ありえない。

ストーリーの中で、最終的に世界は終わりを迎えるんですが、
ストーリー自体がその前に終わっています。
正直、全く意味が分かりませんでした。
いくらなんでも、説明不足だと思います。
それはもう、作者の怠慢としか言いようがないほど。

なぜ彼女は最終兵器になったのか?
最終兵器とはそもそも何なのか?

謎が多すぎます。

主人公と彼女の恋愛も荒唐無稽すぎるストーリー展開のおかげで
見事に白けてしまいました。

全体を通して作者が一体何を言いたかったのかイマイチ分かりません。
明確なメッセージ性というものはなく
何となくすごい状況になって
何となく必死に生きて
何となく感動シーンがあって
ありとあらゆる物がそうした曖昧な雰囲気に包まれており
一般大衆が消費しやすい軽くてポップな漫画だな
と思いました。

私はこういう作品にうんざりしてます。

勉強っていう

2004年10月9日 私生活
試験が近いので毎日勉強ばかりしているエンダです。

こんな生活が毎日続いたらきっと廃人になってしまう。

そんな危機感を抱かざるを得ないほど

勉強はつまらない。

そもそも受験勉強自体に価値を見出せないんだよな。

割り切ってしまえば楽なんだろうけど

それもなんか嫌だしね。



すいません。甘え全開でした。そんなこと言ってる場合じゃないですよね。

そもそも自分で決めたことだし、ちゃんと勉強やります。

こだわり

2004年10月8日 雑記
私はこの日記を書くとき一人称を「私」と「おれ」で使い分けてます。
レビュー系、まじめ系の話だったら「私」
本音系、ぶっちゃけ系の話だったら「おれ」
例外としてたまに「エンダ」を使ったりします。

なぜ私が「私」なんていうインテリくさった表現を使うかというとですね、
文章をなるべく居心地の良いものにしたいからなんです。
私もエンターテイナーのはしくれですから
読んでいて不快感を覚える文章は
死んでも書きたくない。
(レビューという公的な文章の場合だけですけどね)

「おれ」という一人称を使ってしまえば
文章は独善的な偏見に満ちたものになってしまう
・・・ような気がする。
だから、私は「私」を使うのです。
分かっていただけたでしょうか?

我ながら実に下らないこだわりでした。

19 BEST●青

2004年10月7日 音楽
19 CD ビクターエンタテインメント 2004/09/22 ¥1,500

1.あの青をこえて
2.西暦前進 2000年
3.あの紙ヒコーキ くもり空わって
4.卒業の歌、友達の歌。
5.すべてへ
6.嘘がぼくらをみつけたんだ
7.『果てのない道』
8.水・陸・そら、無限大
9.やさしい激動
10.背景ロマン
11.足跡
12.たいせつなひと
13.小田急柿生
14.「テーマソング (ボクらの)」 (インストア編)

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私は小学生のとき全く音楽を必要としていませんでした。
その当時、たしかGLAYが流行っていて
周りのやつらはみんな聴いていた記憶があるのですが、
どこがいいのかさっぱり分からなかったです。

そして小学校での生活もそろそろ終わろうとしていた時期
19の「あの紙ヒコーキ くもり空わって」を聴き
初めて音楽っていいな、と思いました。

それから地元を離れ、私立の中学に進学した私ですが、
19にかける情熱は冷めるどころかますます高まり
ほとんど毎日聴くようになりました。

とくに「西暦前進 2000年」はすごい好きでしたね。

そんな19も2002年の春に解散してしまいました。
岡平健治は3B LAB.☆として、岩瀬敬吾はソロで
それぞれ音楽活動を再開していますが、
19のころの良さは感じられなくて、かなり残念です。

岡平健治のポップなノリの良さ
岩瀬敬吾の深さ
そして、326の詞(初期のころだけ歌詞を担当していた)
この三者が絶妙に絡まったときの19は
本当に最高としか言いようがないのに・・・・

しかし今ではその情熱も跡形もなく消え去り
19を全然聴いていない自分がいます。
なんていうか、昔ほど曲に共感できなくなってしまったんです。
それは19を象徴している「青春」が
私の中で終わってしまったからかもしれませんね。

どんなにはっちゃけても
昔みたいにはバカになれない。

私もいつしか「大人」たちの仲間入りを果たしたようです。
・・・そういうの、なんか嫌ですね。
村上 龍 幻冬舎 2003/12/02 ¥2,730

これからの時代、大好きなことを職業として考えてみませんか? 動物、スポーツ、映画、音楽、料理など、いろいろな「好き」を入口に514種の職業を紹介。派遣、起業、資格など、雇用の現状をすべて網羅した仕事の百科全書。

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人間、死んだらそれでお終いです。
死んでしまえば、考えることも、本を読むことも、何かを感じることも、
全てできなくなります。
しかも、その死はいつ訪れるか分かりません。
確かに、日本人の平均寿命は70歳を超えていますが、
だからといって、誰もがその歳まで生きられる保障はありません。
私たちは生きている以上、常に死と隣りあわせなのです。

村上龍は
「10日後に自分は寿命が尽きて死ぬ。その日が来ても後悔しないためにはいま何をすればいいのか? 死を前にしたとき自分が最もやりたいことは何か?」そんなことを考えて、日々生きているそうです。

私もこの考え方に賛成です。

人間はいつ死ぬか分からない。
だからこそ、
いつ死んでも後悔のないように生きていく必要がある。
すなわち、好きなこと、自分が本当にやりたいことをして
生きていく必要がある、と思うのです。

だから、好きなことを仕事にするということは、
後悔を残して死ぬという最悪の事態を避けるために
非常に有効な手段なのです。

はぁ? 何を言ってんの?
と思った人にはこの本はオススメしませんが、
あー、何となく分かるかも
と思った人には激しくオススメ。

るとさんへ

2004年10月5日 雑記
るとさん
レスポンスありがとうございます。
そもそも、私が何でるとさんの日記をリンクしたかというと、
レビューしているものをみて
何となく趣味が合いそうだな、と感じたからなんです。
というわけで、相互でないと不都合になることも特にないので、
これからもリンクさせていただきます。
よろしくー。

志望校

2004年10月4日 私生活
どーも、エンダです。

実は今日、学校で三者面談がありました。

内容は、受験です。

まだ高2とはいえ、受験です。

今のおれのレベルでは、よほど勉強量を増やさない限り、きついらしいです。

はぁ、現実はいつもシビアだ・・・

これからは日記の更新がやや途切れがちになるかもしれません。

ですが、その量不足を補ってなお余りあるような、

高いクオリティーを持つブックレビューを目指して生きたいですね。

てか、その前に勉強しろ、おれ。
Cocco CD ビクターエンタテインメント 2001/09/05 ¥3,900

4枚目の『サングローズ』で活動を休止した彼女のベストアルバム。選曲も本人によるもので、タイトルどおりヒットシングルからアルバムの中の人気曲まで全26曲。5曲の未発表曲がファンにはうれしい。

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Coccoは深い。
殺したいほど誰かを憎んでいる詞もあるし、
惜しみない愛を捧げている詞もある。
そしてそのどちらも、明るく力のあるメロディーによって支えられている。

人によってかなり好みが分かれるだろうが、
私はCoccoが好きです。

特に好きな曲は
「Sweet Berry Kiss」という曲。
言葉にうまくできないけど、いい。

音楽活動を止めてしまったのは、本当に残念ですね。
絵本の方はまだ読んでないのですが、
是非読んでみたいです。
しかも絵本を買った人にだけ、
新曲入りのCDが買える応募用紙をもらえるらしいです。

・・・頼むから普通に商売してください。
死んでもいい奴っているよね。

こんなこと言うのは不謹慎だってことは分かってる。

だけど、よく考えてみたら

つい50年ぐらい前までは、
敵兵をたくさん撃ち殺してくる奴が英雄だったし、

それより前の時代でも、
敵兵の首を斬り、その首を公然と晒すことが名誉だった。

人間の歴史は血にまみれている。

現代だってそうだ。

日本は平和だから分かりにくいけど、世界ではまだ戦争が続いている。

人を殺すこと、人を殺したくなること、
それはある社会においては異常でもなんでもない。
むしろ、奨励されるべき善行であるかもしれない。

人間ってそんなもんだ。

だからおれが心の中でムカつく奴に
「死んどけ」
と一声かけるぐらい、別にいいよね。

・・・・自己の正当化はなんか醜いので終わりにします。
鈴木光司 角川書店 2000/09 ¥680

闘え、武器は肉体と意志の力。全人類がガン化するとき、アメリカの大地に神は舞い降りた。激しい光に否応もなく魂はゆさぶられる。「リング」「らせん」に続く世界を挑発する鈴木文学の最高傑作。

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「リング」「らせん」に続く、シリーズ完結篇にして
シリーズ中最も面白かったのが、この「ループ」です。
なんというか、一作ごとにスケールがどんどん大きくなり、
同時に作品の質的にもどんどん大きくなっていった、すごいシリーズでしたね。

このリングシリーズは一般にホラーにジャンルされてますが、
一口にホラーといっても、様々な作品があると思います。
あえて、ホラーを「恐怖を与える作品」と定義するなら
第一作の「リング」が一番ホラー指数が強く、
第三作になるにつれ、その傾向は弱くなっていきます。
(逆に、SF的要素はどんどん強まっていきますね。)

「リング」は本当に、怖かった。
世の中には、怖いと呼ばれる話がたくさんありますけど、
私はそれらの話を全く「怖い」と思えません。
なぜなら、根拠がないから。
怖くなる理由が全然ないのに、無理やり雰囲気やノリだけで
「怖い怖い」と騒ぎ立てる。
ごめん・・・ちょっと勘弁して・・・
ところが、この「リング」はその雰囲気だけを使い、
見事に「恐怖」を表現しているんですね。
ほんと、作者の才能がうらやましくなりますよ。

「らせん」はさらにすごい。
「リング」を書いた当時は、この「らせん」の構想はなかったそうですが、
ほんとかよ? 嘘だろ? なぁ嘘だって言ってくれよ?
という感じです。
ありえないです。
こんなうまく話がつながるもんなんですかね?
科学的根拠もしっかりとしてきて、納得のいく面白さが味わえます。

そして、「ループ」。
全ての謎が鮮やかに解かれました。
謎を謎にままにしておかず、ちゃんと答えを出してくれるのは有り難かった。
しかも、その答えがまた素晴らしい!
納得できるものだったし、何より読後感がやばかった。
自分の存在が希薄になるほどの圧倒的非現実感。
めったに味わえる感覚ではないでしょう。

オススメします。

感謝

2004年9月30日 雑記 コメント (2)
大好き日記 (すずさん)
beacon-hill (beacon-hillさん)

リンクありがとうございます!
DVD ビデオメーカー 2002/08/02 ¥4,935

『デリカテッセン』『ロスト・チルドレン』で知られるジャン=ピエール・ジュネ監督が、モンマルトルの街で夢見がちに生きる若い女性の軽やかな日常を描いた、ポップなヒロイン・ムービー。 22歳のアメリ(オドレイ・トトゥ)は、ある日“他人を幸福にする喜び”に目覚めて密かな悪戯にひたっていくが、やがてひとりの青年に恋し…

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この映画はエンタテイメントではないと思います。
かといって、文学的なおもしろさがあるかといえば
そうでもなかったです。

アメリの幼年期、つまり物語の序盤は、
独特の雰囲気があってなかなかよかったのですが、
物語が中盤に差し掛かるつれて
「これひょっとしてつまんないんじゃね?」
という疑念が膨れ上がり、
物語が終盤を迎えると
その疑念はいつしか
「ひょっとするどころか、明らかにつまらないよね?」
という確信へと変わり、
物語が終わり、スタッフロールを眺めているときには
「ああ、別にそんなに面白くなかったな。うん。」
という切ない感情で胸がいっぱいになりました。

オススメしません。
古谷 実 講談社 1993/11 ¥509

20世紀を代表する爆笑コミック
全13巻!!


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私がまだ小学生のとき、
いつも通っていた床屋にこの漫画は置いてありました。
何気なく手にとり、数分読んだだけで
私は、そのあまりの面白さに脱帽し
最大限の賛辞をこめてこう呟きました。

「これ、マジおもしれぇ」

悲しいかな。所詮、小学生の語彙レベルでは
この程度の表現が限界なのであります。
しかし、小難しいことを知らない分、
言葉はシンプルかつストレートなものになり
自ずと、ピュアな気持ちを伝えることができるというものでしょう。

そう、この作品はマジおもしろいのです。

中途半端な感動や涙は不要とばかりに、
ひたすら笑えるギャグを追求し、
その点に関して、一切の妥協を許さないその姿勢は
賞賛に値すると思います。

とにかく、笑える。
腹が痛くなるほど、爆笑できました。

でも、人によっては全く受け付けないかもしれませんね。
私の周りでは、
はまりにはまった人と、クソも笑えねぇよと悪態をついた人の割合が
だいたいフィフティー・フィフティーでした。

余談ですが、あの鬼束ちひろは
発売日に即買いするほど、好きだったそうです。

一度は読んでみることをオススメします。
もしかしたら、あなたは未曾有の笑いを体験することになるかもしれません。
私は、文芸作品(小説・漫画など)を大まかに二つに分けています。

ひとつは、エンタテイメント。
その名の通り、娯楽作品のことです。
とにかく読んでいて面白かったり、笑えたり、楽しかったりすれば、
それはエンタテイメントなのです。

もうひとつは、文学。
以前、私は文学の定義を「読んでいて元気になるもの」と定義しましたが、
厳密に言うと、違います。
読んでいて元気になるのなら、別にエンタテイメントでもかまいません。
例えば、最高に笑えるギャグマンガを読んでいたら
自然と、嫌なことなんか忘れて、元気になれるでしょう。

しかし、エンタテイメントは表層的な
誰にでも分かるような類の感動・面白さしか
カバーできないのです。

一方、文学とはエンタテイメントより深く、
時には、マジョリティーの価値観と対立しながら、
独自のアプローチで
読者に感動や面白さを伝える作品のことなのです。

ちなみに現時点(2004年9月28日)における
両者の最高峰は以下の通り

エンタテイメント・・・梅原克文「二重螺旋の悪魔」

文学・・・・・・・・・村上龍「5分後の世界」

この二つの作品はヤヴァい。
筆舌に尽くしがたい面白さがあり、
とても今の私のレベルではレビューできませんが、
いつか、熱く語りたいと思います。
三浦 建太郎 白泉社 2003/06/27 ¥530

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ファンタジーと言えばあなたはどんな物語を想像しますか?
舞台は中世ヨーロッパ風で
妖精や魔物やパッパラパーがわんさか出てきて
主人公は剣と盾でそんなモンスターたちに対抗、
魔法なんていう飛び道具もあって
非現実的なことが当たり前のように起こる
そんなストーリーを想像することでしょう。

「ベルセルク」もファンタジーのひとつですが、
異端というか異質というか、とにかく他とは違う。

まず、世界観が果てしなくダーク。
多分、英仏百年戦争時の、フランスがモデルだと思うのですが、
戦争の血にまみれた闇の部分がリアルな描写で描かれていています。
それと同時に、魔物との戦闘がとにかくスゴイ。
相手となる魔物が半端じゃなく強い上、こちらは普通の人間という設定なので、
しばしば絶望的な状況に主人公のガッツは追い込まれます。
それでも必死で戦い続け、そして生き残り続ける・・・
そんなガッツの姿は最高にカッコいいです。

ガッツは本当に剣と己の肉体のみで
わけわかんないぐらい強い敵と戦い続けます。
しかし、24巻あたりからは、ついに魔法が物語に登場します。
この魔法がまた曲者でして
非常に設定がイイんですよ。
普通のファンタジーなら、そんなんありかよ? 
と、あまりに非現実的なので、白けてしまう、あの魔法ですが、
この「ベルセルク」での魔法の設定は
かなり納得のいくものとなっていています。

また、ダークな世界観ばかりに目がいってしまいがちですが、
笑いの面でもなかなかイイものを持っています。
私個人のセンスから言えば、クリーンヒットの連発でしたよ(笑)
もう、パック(ガッツに付きまとうエルフ)のギャグには
何度、腹抱えて笑わせたれたことか・・・。
恐ろしいぐらいレベルが高い。

そして何と言っても、絵がむちゃくちゃいいんですよね。
細かいところまでよく描いているし、
単純に上手い絵というだけではなく、
迫力や臨場感のあるスゴイ絵だと思います。

最後に、「ベルセルク」はファンタジーという形態をとっていますが、
ヒューマン・ドラマとしても傑作だということを言っておきます。
登場人物それぞれが、自分の生き方を真剣に模索しています。
ある者は復讐を誓い、またある者は救いを求め、
彼ら(彼女ら)は共通して言えることは、
限られた状況の中で、自分にできることをやりながら、
何とか生き延びている、ということです。
私は普段あまり感動することのない人間ですが、
彼ら(彼女ら)の姿には、自然に感動しました。

私がここまでぶっちぎり褒める漫画はそうそうないでしょうね。
曽田正人の「昴」が私的漫画の最高峰なのですが、
本書「ベルセルク」はそれに次ぐ、
天才的なまでに素晴らしい漫画です。
オススメ。
DVD ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント 2003/12/12 ¥3,990

18世紀のカリブ海を舞台に、海賊たちの呪いを解く黄金のメダルの「最後の1枚」をめぐる、アクション・アドベンチャー。港町ポート・ロイヤルの総督の娘エリザベスが、その1枚を持っていたことから、海賊の一団にさらわれ、彼女を愛する青年と、一匹狼の海賊が救出へ向かうという物語だ。

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面白い!!
最後まで展開が分からない
観ていて楽しい
良質のエンタテイメントです。

この映画では「呪い」がストーリーの重要な鍵を握るわけですが、
その「呪い」の使い方が実に見事でしたね。

音楽もわりと良かったし
久しぶりにいい映画を見たって感じです。
鬼束ちひろ CD 東芝EMI 2002/12/11 ¥3,059

ディスク: 1
1.NOT YOUR GOD
2.声
3.Rebel Luck
4.Tiger in my Love
5.Castle-imitation (album version)
6.漂流の羽根
7.砂の盾
8.King of Solitude
9.BORDERLINE

ディスク: 2
1.Castle・imitation
2.Castle・imitation (inst.)

シンガー・ソングライター、鬼束ちひろの3rdアルバム

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私が鬼束ちひろを好きなのには理由があります。

最近、ラジオやテレビで日本のヒットチャートを聴いてて思うのですが、
ろくな曲がない。いや、ほんとに。

何でこんな不愉快な曲が作れるんだろう?
不思議で仕方ありません。
ごく自然に反吐が出ます。

彼らの曲からは
現状に満足しきってしまい、
さらに先へと進むのを止めてしまったような、
閉塞した
何か鬱陶しいものが
嫌というほど伝わってくるのです。
私はこんな腐った音楽を求めてはいません。

鬼束ちひろは、あるインタビューで、
あなたはどんな音楽を作りたいですか?
という問いにこう答えたそうです。

「私が作りたいのは、人を圧倒する音楽。」

この言葉を聞いてから、私は鬼束ちひろをいっそう好きになりました。
そうです。私は、そういう音楽を求めているのです。
陳腐な表現ですが、
私はスゴい曲を聴きたい。
何かが変わるような
生ぬるい感覚がクリアになっていくような
そんなスゴい曲をいつも求めています。

本作品「Sugar High」は、そんな彼女の言葉を証明するアルバムだと思います。
DVD パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン 2002/10/25 ¥2,625

IQが人並みほどもないにもかかわらず、母親の献身的な愛情と、そして運命がもたらす不可思議な力によって、時代の英雄として歴史をかけめぐっていく青年フォレスト・ガンプの生きざまを描いた、ロバート・ゼメキス監督による大河ヒューマン映画の傑作。

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今回は初の映画批評です。

基本的に、映画・漫画・小説の中で、私は小説が最強の表現方法だと思います。
なぜなら、一番面白いから。

なぜ面白いのか?
理由は様々でしょうが、私が思うに、
コストが安いからだと思います。

文章を書くという行為は、この三者の中で最も制作費が安く済みます。
それゆえ、作品の自由度は相対的に高くなり、
結果、量的にも質的にも優秀な作品が多いんでしょう。

小説万歳!! 

しかし、この「フォレスト・ガンプ」という映画は
エンタテイメントの点において、小説を超える傑作です。
本当に、観ていて面白く、なかなか映画も捨てたもんじゃないな
と改めて思いました。

確かに、小説は最高です。
だけど、小説を読むのにはそれなりの意志が必要なのです。
そんな意志すら持てないほど疲れてて
気分は最悪で
自暴自棄になってて
全てがどうでもよくて
死にたくなるぐらい落ち込んでいる時
映像と音楽だけが再生への架け橋となりえます。

要するに
疲れたときは映画を見るに限るね☆
ということです。

本作「フォレスト・ガンプ」は
そんな映画の本分を十分に発揮した名作だと思います。
梅原 克文 角川書店 2002/11 ¥860

若き考古学者・葦原志津夫は、前代未聞の土偶を発見したとの報を受け、茨城県の石上遺跡へと向かった。しかし、現場には無惨な焼死体が転がっており、情報提供者とも連絡が取れなくなってしまう。彼は十年前に行方不明になった志津夫の父に関する情報も手に入れていたようだった。・・・

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みなさんは人間の三大欲求を超える快楽を
読書で味わったことがありますか?

食事も睡眠もエッチも要らない。
今はただこの本を読んでいたい。
そんな経験をしたことがありますか?

私はあります。

本書「カムナビ」はそんな快楽を読者に提供する
究極のエンタテイメントです。

ヤヴァいとか言ってる場合じゃないです。
もうホント面白すぎて言葉が出ない。

荒唐無稽なSFなんですが、
科学的根拠がしっかりしているので
十分にありえる話として楽しめてしまう。

そのリアリティーたるや半端ではなく
自分たちが今まで信じてきた常識の方を疑いたくなるぐらいです。
コペルニクス的衝撃とでもいいましょうか。
もうとにかくヤヴァい! 感動しちゃいます。

また、抜群に読みやすい文体なので
作品の長さがほとんど苦になりません。
むしろ、少しでも長くこの快楽に浸っていたいと
読み終わるのがもったいないくらいですね。

やはりエンタテイメントをやるんなら
このくらいのレベルじゃないとダメです。

激しくオススメします。

カラフル

2004年9月22日 読書
森 絵都 理論社 1998/07 ¥1,575

死んだはずの「ぼく」の魂にむかって天使が言った。「おめでとうございます、抽選にあたりました!」。そうして、ぼくは輪廻のサイクルに戻るために、下界にいるだれかの体を借りて(天使業界では「ホームステイ」というのだそうだ)前世で犯した悪事を思い出さなくてはならなくなった。

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死にたいと思っている人をどうやったら救うことができるでしょう?

世の中には、それに対する様々な答えがあります。

例えば、
「やればできる。」とか
「生きろ。生きてりゃそのうちいいことあるさ。」とか。
「あなたが死ぬと悲しくなる。」とか。
「神はあなたと共にある。」とか。

でも、そんな言葉を信じることができないくらい
深い絶望を抱えている人には
一体何ができるでしょう?

夢も希望もなく、お金も若さも才能もない。
生きていてもどうしようもないので
明日にでも死のうかなぁ、と考えている人に
一体が何ができるでしょう?

私は何もできません。

ただ、全てを終わらしてしまう前に
この本を読んでほしいと思う。
こういう考え方もある、ということを知ってほしい。

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