僕はラジオ

2005年10月30日 映画
1976年のサウスカロライナ州アンダーソンのハナ高校でアメフトのコーチを務めるハロルド(エド・ハリス)は、いつも練習場をうろつく知的障害者の黒人青年(キューバ・グッティング・Jr)に“ラジオ”というニックネームをつけ、チームの応援や世話をさせる。

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つまんなすぎです。
どうかしてます。
ホントもうちょっとどうにかならんものか。
感動できない「感動系」がいかに面白くないかを
身をもって知りました。
大学生の恒夫は、乳母車に乗って祖母と散歩するのが日課の自称・ジョゼこと、くみ子と知り合う。くみ子は足が悪いというハンディキャップを背負っていたが、自分の世界を持つユーモラスで知的な女の子だった。そんな彼女に恒夫はどんどん引かれていき、くみ子も心を許すが、ふたりの関係は永遠ではなかった。

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これなかなか面白いなあ。
途中、ここで終わったら最高にハッピーエンディングだな
というところがあるんですが、
ストーリーはそこで終わらず、
最終的には破局しちゃうんですが、
それでも、まあ、いいんじゃないかな、
という感じにさせてくれます。

ジョゼの「それもまたよし」っていうセリフが妙に印象的でした。

ガンジー

2005年5月30日 映画
非暴力主義を唱え、インドをイギリス支配から独立へと導いたマハトマ・ガンジー(ベン・キングスレー)の生涯を描いたスペクタクル伝記映画。イギリス映画界の巨匠であるとともに反戦反骨の映画人としても知られるヒューマニスト、リチャード・アッテンボロー監督宿願の映画化。アカデミー賞では作品、監督、主演男優、脚本、編集、美術・装置、衣裳デザインの7部門を受賞。

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観る前はあんまり期待はしていなかった。
ガンジーとは思想的には全く相容れない、と思っていたから、
観てもどーせつまんないんだろうなぁ、と高をくくっていた。


が!


不覚にも泣いてしまった。
やるなあガンジー。
思想的にはやっぱり受け入れることはできないけど、
それでも、心の琴線に触れるなにかがある、
凄い映画だと思う。

オススメ。

奇跡の海

2005年5月10日 映画
子どものような純粋な心で神と対話することができるベス。海底油田採掘場で働くヤンと結婚し、幸福な生活を送っていた。だが、ある日、油田の爆発事故でヤンが全身麻痺になり、ヤンはベスに愛人をつくるよう強要し始めるが…。 厳しい戒律に縛られ、真の信仰を見失っている村人や自らの欲望からベスを追いこんでいくヤンの醜悪さ。

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エンダをして
神の領域と言わしめた「ダンサーインザダーク」の監督の作品。
あの衝撃と感動が再び味わえるのかと
並々ならぬ期待を胸に抱え
いざ視聴。

結果。

まさかの惨敗。


いや、正直、これほど期待外れだったとは予想だにしていませんでしたよ。
主人公のベスの扱いが本当に救いようがなくて
観ていてとてもしんどいし、
かといってそれが昇華されることもなく
なんとなく後味の悪い感じになっているし、
そもそもラストの意味がよくわからないし・・・・。

オススメはしません。
プラハの春とうたわれた1968年のチェコスロバキア、無類の女好きでもある脳外科医のトマシュ(ダニエル・デイ・ルイス)は、きまじめな娘テレーザ(ジュリエット・ビノシュ)と結婚するが、彼の女漁りは収まらない。やがてソ連軍が軍事介入してプラハに進駐し、ふたりはスイスへと移り住むが…。

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えーなんと申し上げましょうか、
ヤヴァいくらいにエロい映画でした。
原題は「The Unbelievable Lightness of Being」というのですが、
存在の軽さがどうとかいうよりも
そのエロさが、まさに

アンビリーバブル


でも、けっこう面白かったです。

オススメ。
設定は極端で過激。でも、なぜか共感を誘ってしまう登場人物たち。ペドロ・アルモドバル監督の持ち味が最大限に生かされ、第75回アカデミー賞で脚本賞を受賞した一作。ともに愛する女性が昏睡状態になってしまったため、必死に看病を続けるふたりの男。しかし、ひとりは、元気だった頃の彼女をストーカーのように思い続けていた…

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うわ〜い! めっちゃ面白いYO〜!



・・・・・・・・・・・失礼。
ちょっとキャラが違いますね。

まぁ、ぶっちゃけアレですよ。
ええ。もうアレしかなんですよ。
私のこの取り乱しようから、その辺は察してくださいよ。
そうなんすよ。
もう、アレなんすよ。
なんていうか、ですね。

ホント面白い



アリシアがやたらかわいいとか、
ベニグノは変態すぎて、ちょっとひくとか
いろいろ言いたい事は山ほどあるんですが、
とりあえず、この作品が
観測史上、例を見ないほどの良作であることを
ここに宣言しておきます。

オススメ。

(まあ個人的に映画ベストは「ダンサーインザダーク」ですけど)
ビョーク扮するセルマは、チェコからの移民。プレス工場で働き、唯一の楽しみはミュージカルという空想の世界を創りあげること。遺伝性疾患のため衰えていく視力と闘いながら、同じ病に侵された息子の手術費用を稼ぐため身を粉にして働く毎日。そのセルマにあまりに残酷な運命が待ち受けていた…。

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今回はリアルタイムレビューでいきます。

最初、わけの分からない不穏な映像が続く。
見ていると不安になる。
こんなものをしょっぱなから持ってくるなんて、
只者じゃない雰囲気が伝わってくる。

序盤はたんたんと流れる。
すると、突然、役者が音楽にあわせ踊りだす。
あぁ、ミュージカルだったんだ。やっと気づく。

この映画、音楽がいいよなぁ。
曲自体もいいし、主人公セルマの声もいい。
後で分かったけど、セルマ役の人はビョークというアーティストらしい。
初めて、サントラを買いたいと思った。

その音楽のよさのせいだろうか、
ダンスの部分では、ちょっと鳥肌が立った。
映画で鳥肌が立つほどの衝撃を受けたことは、これまでない。

そしてストーリーは
セルマの愚直なまでの純真さのおかげで
どんどん悪い方向へ。

その辺によくある、大衆的な「奇跡」が起こり、
今回も一発逆転で、セルマは最後には助かり、
ハッピーエンド、めでたし、めでたし。
というふうになるのかと思いきや、
起きなかったです。「奇跡」は。
救いようのない「現実」だけがそこにありました。

そしてラスト。
死刑台に立たされるセルマの壮絶な演技。
本当に「死」を予感させるものすごい演技でした。
普段は滅多に泣かないエンダですが、
このときばかりは泣きました。
それも、涙がつーっと頬を伝うみたいな生易しいものじゃない。
自分の意思で涙を止められない、
まるで子どもみたいに、嗚咽し、鼻水も垂らし、
泣いた。

映画史上、最高の映画。
エンダは今まで、小説が最高の表現方法だと豪語してましたが、
違う。
小説でこんなに泣いたことはない。

これからはもっと映画を観て生きよう。
DVD ビデオメーカー 2002/08/02 ¥4,935

『デリカテッセン』『ロスト・チルドレン』で知られるジャン=ピエール・ジュネ監督が、モンマルトルの街で夢見がちに生きる若い女性の軽やかな日常を描いた、ポップなヒロイン・ムービー。 22歳のアメリ(オドレイ・トトゥ)は、ある日“他人を幸福にする喜び”に目覚めて密かな悪戯にひたっていくが、やがてひとりの青年に恋し…

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この映画はエンタテイメントではないと思います。
かといって、文学的なおもしろさがあるかといえば
そうでもなかったです。

アメリの幼年期、つまり物語の序盤は、
独特の雰囲気があってなかなかよかったのですが、
物語が中盤に差し掛かるつれて
「これひょっとしてつまんないんじゃね?」
という疑念が膨れ上がり、
物語が終盤を迎えると
その疑念はいつしか
「ひょっとするどころか、明らかにつまらないよね?」
という確信へと変わり、
物語が終わり、スタッフロールを眺めているときには
「ああ、別にそんなに面白くなかったな。うん。」
という切ない感情で胸がいっぱいになりました。

オススメしません。
DVD ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント 2003/12/12 ¥3,990

18世紀のカリブ海を舞台に、海賊たちの呪いを解く黄金のメダルの「最後の1枚」をめぐる、アクション・アドベンチャー。港町ポート・ロイヤルの総督の娘エリザベスが、その1枚を持っていたことから、海賊の一団にさらわれ、彼女を愛する青年と、一匹狼の海賊が救出へ向かうという物語だ。

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面白い!!
最後まで展開が分からない
観ていて楽しい
良質のエンタテイメントです。

この映画では「呪い」がストーリーの重要な鍵を握るわけですが、
その「呪い」の使い方が実に見事でしたね。

音楽もわりと良かったし
久しぶりにいい映画を見たって感じです。
DVD パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン 2002/10/25 ¥2,625

IQが人並みほどもないにもかかわらず、母親の献身的な愛情と、そして運命がもたらす不可思議な力によって、時代の英雄として歴史をかけめぐっていく青年フォレスト・ガンプの生きざまを描いた、ロバート・ゼメキス監督による大河ヒューマン映画の傑作。

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今回は初の映画批評です。

基本的に、映画・漫画・小説の中で、私は小説が最強の表現方法だと思います。
なぜなら、一番面白いから。

なぜ面白いのか?
理由は様々でしょうが、私が思うに、
コストが安いからだと思います。

文章を書くという行為は、この三者の中で最も制作費が安く済みます。
それゆえ、作品の自由度は相対的に高くなり、
結果、量的にも質的にも優秀な作品が多いんでしょう。

小説万歳!! 

しかし、この「フォレスト・ガンプ」という映画は
エンタテイメントの点において、小説を超える傑作です。
本当に、観ていて面白く、なかなか映画も捨てたもんじゃないな
と改めて思いました。

確かに、小説は最高です。
だけど、小説を読むのにはそれなりの意志が必要なのです。
そんな意志すら持てないほど疲れてて
気分は最悪で
自暴自棄になってて
全てがどうでもよくて
死にたくなるぐらい落ち込んでいる時
映像と音楽だけが再生への架け橋となりえます。

要するに
疲れたときは映画を見るに限るね☆
ということです。

本作「フォレスト・ガンプ」は
そんな映画の本分を十分に発揮した名作だと思います。

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