Monster

2004年9月19日 読書 コメント (43)
ISBN:4091836518 コミック 浦沢 直樹 小学館 1995/06 ¥509

・・・・・・

これは説明不要ですね。ええ。かえってわざわざ説明する方が失礼です。
もはや国民的英雄となって全国民の期待と羨望を一身に浴び
その勢いで世界の壁はおろか次元の壁さえも越えようとしている
あの浦沢直樹のMONSTERです。

うーん。意味分かりませんね。
でもこの漫画が売れているのは確かでしょう。
まずこのカバーがかっこいいですね。
今まで数多くのマンガを読んできましたが、その中でも頭ひとつ抜けてかっこいいです。
そして何より中身が面白い!!

ぐいぐいと読むものを惹きつけるこの展開。
そして主人公であるDr.テンマの行動がまた素晴らしい。
彼は天才的な脳外科医で、なんというか本当にいい人なのです。
そのいい人ぶりたるや聖人クラスなのですが、
読んでいて全く「聖」なる感じを受けません。
むしろ、人間味溢れてます。
なのに、それなのに、あんな凄い事をやってのける。
なんていうのかな。
読み終わった後に、やわらかな感動に包まれる、みたいな。

これを読んでると、
「テンマもやってるんだし、おれもやらなくちゃな」
と少しだけ勇気がわきます。

ただ、ラストは謎を(若干)残したまま終わるので
少し残念ですね。
ISBN:4101171017 文庫 筒井 康隆 新潮社 1975/02 ¥460

・・・・・・・・・・・

今回は筒井康隆の初期の作品からです。
この「家族八景」には「七瀬ふたたび」「エディプスの恋人」
と2つの続編がありまして、全作品を通して七瀬が主人公であることから、
俗に七瀬シリーズとか呼ばれてるようです。

これは素で面白いと思います。
30年ぐらい前の小説が今読んでも面白い。
これはすごいことです。

主人公の七瀬は人の心が読める超能力者という
古典的SF的な設定ですが、
登場人物たちの心理描写が実にうまい。
人間のいい所だけじゃなくて汚い部分もちゃんと描かれており
すみずみにして納得のいく話だと思います。

今でこそ文学的実験にいそしんでいる筒井康隆ですが、
このころは単純におもしろい小説を書くSF作家だったんだなぁ
と実感。
だって、「虚人たち」とか最初の方だけ読んでみたけど、
分けわかんなすぎ・・・・
情けないけど、まだ全部読んでません。
果たして完読する日は来るのだろうか。
うーん。レビュアーにあるまじき行為ですな。

それはそうとして、この七瀬シリーズは是非読んでみてください。
どの本を読んでも、前作を読んでないと話についていけないということはなく、
さらに言えば、作品同士のつながりが極端に薄く、
「ねぇ、これって登場人物同じだけじゃない?」
と誰かに尋ねたくなるほどのものです。

オススメしてるんだか貶してるんだかよく分からなくなりましたが、
そんなことはありません。ええ。
誓って申し上げますが、七瀬シリーズはオススメ以外の何者でもありません。
私的には「七瀬ふたたび」が一番よかったです。
「七瀬ふたたび」の方は、「NANASE」というタイトルで漫画化もされてます。
読んでみましたが、原作が面白いだけあって、普通に面白かったです。
food for meditation (るとさん)
大好き日記 (すずさん)
beacon-hill (beacon-hillさん)
英会話「らばっ」 (la_barmaidさん)

みなさん、よろしくお願いします。
ISBN:4047914746 単行本 越前 敏弥 角川書店 2004/05/31 ¥1,890 ダン・ブラウンは本書『The Da Vinci Code』で、世界を舞台にした殺人ミステリーの醍醐味と、2000年に及ぶ西洋史から選り抜いた魅惑的な謎の数々とを組み合わせた、知的で明快なスリラーを見事に創造した。 閉館後の静寂に包まれたルーブル美術館で起きた殺人事件をきっかけに、明るみに出た不吉な筋書き。それは、キリストの時代以来…

・・・・・・・・

記念すべき初レビューはこの「ダ・ヴィンチ・コード」です。
世界中でベストセラーとなった本書ですが、その内容はというと・・・
おもしろい!!!
いや、普通に面白いです、これ。
ベストセラーと名のつくものの大半が単なるクソでしかないんですが、
本作に限っては全くそんなことはありません。
万人にオススメできる良作ですね。

なんといってもこの作品の一番素晴らしいところは、
聖杯に関する考察でしょう。
実際にあった事実を元に
よくもまぁここまで面白い結論にもっていけたもんだ、
とただただ感心します。
とくに、「最後の晩餐」の絵を使うところなんか
素敵すぎます。
自分たちが身近に知っている
あの有名な絵には実はこんな秘密が・・・
という感じで、久しぶりに知的興奮で心が熱くなりました。

ストーリーの方も飽きさせない展開で
実に読みやすい。
終わり方もこれでもかと言うほどのハッピーエンドで、
最後まで謎を謎のままで終わらせるような
最近はやりの意味不明な小説とは一線を画した
すっきりするラストでした。

余談ですが、なんで設定や状況を最後まで隠して終わる物語がこんなに多いんですかね?
不思議で昼も眠れません。
その代表格といえば、高橋しん「最終兵器彼女」。
あの作品はあまりにも謎が多すぎるとおもいます。
作者が語ることには
「読者の想像力をスポイルするようなことはしたくなかった」
らしいんですが、
おい。それは違うだろ。果てしなく間違っている。
ていうかおまえ自身が、すでにスポイルされてる。
説得力のある設定を書けないからって、逃げるのはよそうぜ。
なぁ、高橋しんさんよぉ?
そう私は思うのですが、みなさんはどうでしょう?

すいません。激しく話が脱線してしまいましたね。
要するにこの「ダ・ヴィンチ・コード」がそういったごまかしを一切しない、
良質のエンタテイメントだということです。

そういや、この前編に「天使と悪魔」という本があるらしいのですが、
ぜひ今度読んでみたいですね。
どうもエンダです。よろしくー。
何をよろしくするのかさっぱり分からないので、
とりあえずこのページの紹介に移ります。

まぁ紹介つっても、一番上の文章見れば分かるんだけどね。
あれです。ええ。あれなんですよ。
え? 分かんない?
しょうがないなぁ、鼻の穴かっぽじってよく聞けよ。
ブックレビューだよ。ブックレビュー。

なんか自分でもよく分からないテンションになってきたところで、
なぜ私がブックレビューを選んだのか
その理由を説明しましょう。
それは・・・
 
「他に選択肢がなかったから」

ですね。ずばり。
だって、何も面識の無いどっかの誰かの日常なんて
読んでいて面白いはずがありません。
それなら、不特定多数の人にも受ける
レビュー系がいいなぁ、と思い、
レビューといえばブックレビューしかないな、と思い
めでたくブックレビューするはめになったわけです。
いやっほう!!

あー、何もめでたくありませんね。
とにかく、そんな訳でエンダのブックレビューです。
みなさん、よろしくー

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