村上 龍

激動する1990年、世界経済は恐慌へ突入。日本は未曽有の危機を迎えた。サバイバリスト鈴原冬二をカリスマとする政治結社「狩猟社」のもとには、日本を代表する学者、官僚、そしてテロリストが結集。人々は彼らをファシストと呼んだが…。これはかつてない規模で描かれた衝撃の政治経済小説である。

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手放しで褒めちぎりたい名作!


村上龍の本の中でもかなり好きな作品。
なんていうか、いい意味でも悪い意味でも
エネルギーが溢れている感じがしました。
それと、主人公がやたらカッコいい。
作中で主人公たちは
一般的な価値観からしたら、許されないような暴言を吐きまくるんだけど
それすらも魅力的にみえてくるんだから不思議でした。

物語も、序盤から中盤にかけての展開がものすごく面白い。
(後半はちょっとだれてしまったけど)
一度引き込まれたらもうやばいです。
ページをめくる手が止まらないなんてもんじゃない。
この本さえ読めるなら他にやりたい事なんてひとつもない
って思えるほど読書に没頭できます。

ただ残念なのは、時代背景がちょっと古いっていうことかな。
その点、近未来を舞台にした「希望の国のエクソダス」のほうが
私的には面白かった。

激しくオススメ。

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