狂骨の夢

2005年3月20日 読書
京極 夏彦

話題沸騰の京極夏彦、読者渇望の第3長編!
「いさま屋」が耳にはさんだ不思議な出来事を調べるため、悩める前衛私小説作家関口は逗子を彷徨う。惑乱の末、解決を求めて尋ねた京極堂の主は彼に何を教える?

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やっと読み終えた。
長い。
長いよ。
ほんと長かった。
何でこんなに長かったんだろう。
きっと京極堂の出番が激減しているからに違いない。
彼の知的なトークがあってこその、このシリーズなのに。

京極堂が謎解きする部分は面白いんだけど、
ほかの部分がどうにも、ねぇ・・・・。

第一作はもっと内容が濃かった気がするんだけどなぁ。
第一作をカルピスの原液とするなら
今作はカルピスウォーターって感じです。

肝心の京極堂が織り成す「論理」のほうも
いかんせん題材が宗教だったもので
(量子力学や民俗学にくらべたら)新鮮味がありませんでした。

純粋にミステリーとしては面白いのかもしれませんが、
いまいちミステリーの良さがわからない私にとって、
この本は凡作とまでは言わないにしても、
決して、ぶっちぎりで褒めちぎることのできる傑作ではなかったことを、
ここに明言しておきたいと思います。
(まわりくどっ!)

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