海を見る人

2005年2月3日 読書
小林 泰三

場所によって時間の進行が異なる世界での哀しくも奇妙な恋を描いた表題作、円筒形世界における少年の成長物語「時計の中のレンズ」など、冷徹な論理と奔放な想像力が生みだす驚異の異世界を描いた7篇を収録したSF短篇集。

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あの小林泰三の短編集。
それもハードSFもの。

それだけで私の本書を読む動機はほぼ確定されました。

確かに、ライトノベルによくあるようなオタクっぽい表紙なので、
「へぇ〜。エンダってそういうの読むんだぁ。なるほどね〜」
などとあらぬ誤解を招いてしまうという危険性は否定できません。
(実際に誤解された。)
だがっ。だが、しかしっ!
そんなこと小林泰三というビッグネームの前では
紙くず同然の価値観でしかない。
それほど、私は本書に魅かれていました。

そして読後・・・・・・・・。

いやぁマジ最高。
やっぱいいわ〜〜〜。
特に「門」はヤヴァいよ。抜群に面白い。
科学知識と鉄壁の論理が組み合わさった、この独特の世界がホント最高だ。
たしかに日常生活に全く役に立たない知識だけど
(それどころか事の真偽さえ不明だけど)
こういう科学の匂いがするのは純粋にイイ。
それだけで心躍るっていうか。

うーん。わかんないだろうなぁ。
まぁいいや。

ハードSF好きにはたまらない一冊でした。

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