モザイク

2005年2月2日 読書
田口 ランディ

精神病院への移送中、「渋谷の底が抜ける」という言葉を残し、逃亡した十四歳の少年は、霧雨に濡れるすり鉢の底の街に何を感じたのか? 知覚と妄想の狭間に潜む鮮烈な世界を描く、傑作長篇。

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今回でブックレビューもついに第56回目という記念すべきというか、
中途半端というか、そういう微妙な回数になりましたので、
特別に早治大学文学部教授の唯野仁先生にお越しいただきました。
先生。どうぞ。お願いします。

唯野「ええっ! 何で俺なの? 俺なんかがこんなところでやっちゃっていいの? まぁ。いいってことにしましょ。そうでなきゃ話が進まないからね。で。田口ランディのモザイクは、コンセント、アンテナに続くシリーズ第三作目にして完結編なんだけど、内容はというと。イェイ! やってくれましたね。田口ランディ」

と、いうと?

唯野「そりゃもう決まってますよ。コンセント・アンテナはこれでもかって言うぐらい面白かったんだけど、このモザイクは全然ダメです。この著者の持ち味だった直観的な面白さがすっぽり抜けてしまい、あるのは電波っぽい残滓だけ。こんな才能の残りかすみたいな文章はもうホント最悪です」

よく分かりませんが、面白くない、と?

唯野「うん。でも、おかしいなぁ。なんで最後にこんだけずっこけるのかなぁ。不思議です」

ていうか、あなた全然似てませんね。

唯野「うるさい」

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