田口 ランディ 幻冬舎 2002/06 ¥630
大学院生・祐一郎の妹は、十五年前のある朝、忽然と消えた。必死にその行方を探した家族も、七年前の父の死から、母は新興宗教にのめり込み、弟は発狂していく。なんとか家族を支えようとする祐一郎だが、SMの女王様ナオミと出会ったことで封印してきた性欲が決壊し、急速に何かが変容し始めていた…。衝撃の話題作、文庫改稿版
---------------
あのコンセントの続編です。
果たしてその中身はというと、
コンセントは主人公が女性であったのに対し
こちらは主人公が男性という違いこそあるものの、
家族の一人を喪失した人間が
いろいろはっちゃけちゃうという点で共通しており
物語の展開もそういえば似たような感じで
普段の私なら
「同じ手を2回使ってんじゃねぇっ・・・!」
と激昂してもおかしくない小説でした。
しかし、これはあくまでも読後数ヶ月たったあと、
冷静に本の内容を振り返ってみたときのレビューです。
読んでいるときはそんなこと全く気になりませんでした。
というよりむしろコンセントのあの分けの分からなさ、
日常の論理が破綻し、全く意味が分からないのに
理性より深い部分で、直観的にすごいと分かるあの面白さ
それが、今回のアンテナでも健在で
やるじゃん田口ランディ、と素直に思いました。
(個人的にはこちらの方が気に入ってます。)
そう、この「直観的」な面白さこそ、この小説の一番の売りなのです。
【直観】intuition
判断・推理などの思惟作用の結果ではなく、精神が対象を直接に知的に把握する作用。直感とは異なる。
なんとういうか、頭でいくら考えても、
どこが面白いのかさっぱり分からないが、
とにかく面白いし感動する作品です。
こういう作品こそ「文学」と呼ばれてしかるべきでしょう。
大学院生・祐一郎の妹は、十五年前のある朝、忽然と消えた。必死にその行方を探した家族も、七年前の父の死から、母は新興宗教にのめり込み、弟は発狂していく。なんとか家族を支えようとする祐一郎だが、SMの女王様ナオミと出会ったことで封印してきた性欲が決壊し、急速に何かが変容し始めていた…。衝撃の話題作、文庫改稿版
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あのコンセントの続編です。
果たしてその中身はというと、
コンセントは主人公が女性であったのに対し
こちらは主人公が男性という違いこそあるものの、
家族の一人を喪失した人間が
いろいろはっちゃけちゃうという点で共通しており
物語の展開もそういえば似たような感じで
普段の私なら
「同じ手を2回使ってんじゃねぇっ・・・!」
と激昂してもおかしくない小説でした。
しかし、これはあくまでも読後数ヶ月たったあと、
冷静に本の内容を振り返ってみたときのレビューです。
読んでいるときはそんなこと全く気になりませんでした。
というよりむしろコンセントのあの分けの分からなさ、
日常の論理が破綻し、全く意味が分からないのに
理性より深い部分で、直観的にすごいと分かるあの面白さ
それが、今回のアンテナでも健在で
やるじゃん田口ランディ、と素直に思いました。
(個人的にはこちらの方が気に入ってます。)
そう、この「直観的」な面白さこそ、この小説の一番の売りなのです。
【直観】intuition
判断・推理などの思惟作用の結果ではなく、精神が対象を直接に知的に把握する作用。直感とは異なる。
なんとういうか、頭でいくら考えても、
どこが面白いのかさっぱり分からないが、
とにかく面白いし感動する作品です。
こういう作品こそ「文学」と呼ばれてしかるべきでしょう。
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