高見 広春 太田出版 1999/04 ¥1,554

瀬戸内海に浮かぶ小島の分校。42名の中学3年生たちは、新しい担任と名乗る見知らぬ男から「プログラム」の開始を告げられる。クラスメート同士が与えられた武器で殺し合い、ただ1人の勝者を決めるという残酷な椅子取りゲームだ。

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むちゃくちゃ面白くありません。
あまりにつまらないので老若男女を問わず読んだ者の目は腐り、
鼻はもげ、あごはしゃくれ、歯茎から出血が止まらなくなります。
しまいには脳がやられ既知外になります。

(既知外=既知の外にいる存在。つまり我々の常識を超越した存在のこと。精神的に我々とは住んでいる世界が違い、その行動はしばしば意味不明であることが多い。)

大変ですね。

では通常のレビューを。

正直、なぜこの作品がこれほど売れたのか理解できません。
確かに話題性はありましたよね。
「クラス全員がお互いに殺しあう。・・・最後の一人が決まるまで。」
一体どんな話なんだろう? 期待は膨らみます。

ただ残念なことにこの「バトルロワイヤル」は
その期待に沿うような作品でありませんでした。
思いっきり、期待外れです。

一番気になったのは舞台の設定が雑だったことです。
いくらインパクトのあるネタを持ってきたところで
それを裏付ける緻密なストーリーがなければ
その作品は単なるB級ホラー小説としか言えない物になってしまう。
そしてこの「バトルロワイヤル」は見事に
そんなB級ホラーにはまってしまいました。

なぜこのような社会体制になったのか?
なぜこのような常人離れした戦闘能力を持つクラスメイトがいるのか?

・・・・・謎です。

あまりにもリアリティーに欠けています。
だからいくら話がスリリングに展開してても
「ふーん」
で終わってしまいました。

その上、文章も読みづらく
読んでいてムカついてきます。

あぁ、これだからベストセラーはダメなんだ・・・・

読者の中でまだ読んでいない方がいたら
全力で回避してください。

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