村上 春樹 講談社 1991/04 ¥490
暗く重たい雨雲をくぐり抜け、飛行機がハンブルク空港に着陸すると、天井のスピーカーから小さな音でビートルズの『ノルウェイの森』が流れ出した。僕は1969年、もうすぐ20歳になろうとする秋のできごとを思い出し、激しく混乱していた。限りない喪失と再成を描き新境地を拓いた最編小説。
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「今度、日本でノーベル文学賞が出るとしたら、それは村上春樹やろうね。」
そう私の学校の国語教師が言っていたので
さっそくその日、学校の図書室で村上春樹を借りようと思い
手にしたのがこの「ノルウェイの森」でした。
その後何冊か村上春樹の作品を読んだのですが
いまだに「ノルウェイの森」を超える作品には出会ったことがありません。
ぶっちゃけこれが一番面白い。
なんともコメントしにくい作品ですね。
物語は終始どこか不思議な雰囲気に包まれており
非常に幻想的です。
まるで夢の中にいるみたい。
夢の中では、苦痛や危険といったものが一切ありません。
たとえ夢の中で死にそうな目にあっても
そこは夢の中。実際には痛くも痒くもないのです。
それと同じことがこの小説にも言えます。
いかなる苦痛や危険も、何かやわらかいものに包まれていて
読んでいて不快感を覚えることは一切ありません。
同時に緊張感もほとんどないですけどね。
この傾向は村上春樹の全ての作品にも共通して言えるんじゃないかな。
とにかくこの「ノルウェイの森」はすごい安楽な小説です。
読み終わった後に、やさしい気持ちになれます。
一歩間違えれば「世界の中心で、愛を叫ぶ」のような
駄作になってしまったであろうストーリーですが、
さすが村上春樹。読ませてくれるじゃあないですか。
ただ、ここまで褒めちぎっといて言うのもなんですが、
私はこの小説をオススメしません。
確かに面白いことには面白い。
だけど、私はこの小説をとくに必要としていないようなのです。
別にこの小説がなくても、私は全く同じように生きていけそうです。
でもこの本をオススメする人はきっとたくさんいるでしょうね。
やっぱ私ってマイノリティー?
事実を再確認したところで終わります。
暗く重たい雨雲をくぐり抜け、飛行機がハンブルク空港に着陸すると、天井のスピーカーから小さな音でビートルズの『ノルウェイの森』が流れ出した。僕は1969年、もうすぐ20歳になろうとする秋のできごとを思い出し、激しく混乱していた。限りない喪失と再成を描き新境地を拓いた最編小説。
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「今度、日本でノーベル文学賞が出るとしたら、それは村上春樹やろうね。」
そう私の学校の国語教師が言っていたので
さっそくその日、学校の図書室で村上春樹を借りようと思い
手にしたのがこの「ノルウェイの森」でした。
その後何冊か村上春樹の作品を読んだのですが
いまだに「ノルウェイの森」を超える作品には出会ったことがありません。
ぶっちゃけこれが一番面白い。
なんともコメントしにくい作品ですね。
物語は終始どこか不思議な雰囲気に包まれており
非常に幻想的です。
まるで夢の中にいるみたい。
夢の中では、苦痛や危険といったものが一切ありません。
たとえ夢の中で死にそうな目にあっても
そこは夢の中。実際には痛くも痒くもないのです。
それと同じことがこの小説にも言えます。
いかなる苦痛や危険も、何かやわらかいものに包まれていて
読んでいて不快感を覚えることは一切ありません。
同時に緊張感もほとんどないですけどね。
この傾向は村上春樹の全ての作品にも共通して言えるんじゃないかな。
とにかくこの「ノルウェイの森」はすごい安楽な小説です。
読み終わった後に、やさしい気持ちになれます。
一歩間違えれば「世界の中心で、愛を叫ぶ」のような
駄作になってしまったであろうストーリーですが、
さすが村上春樹。読ませてくれるじゃあないですか。
ただ、ここまで褒めちぎっといて言うのもなんですが、
私はこの小説をオススメしません。
確かに面白いことには面白い。
だけど、私はこの小説をとくに必要としていないようなのです。
別にこの小説がなくても、私は全く同じように生きていけそうです。
でもこの本をオススメする人はきっとたくさんいるでしょうね。
やっぱ私ってマイノリティー?
事実を再確認したところで終わります。
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